経理は、企業の経費や収入を正しく記入し、損益が出ているか把握する大切な業務です。一連の作業がなければ、どれだけの収益が出ているか、損失が出ているかがわかりにくいものです。
個人事業所では1月1日から12月31日が1年の会計年度となり、企業法人の場合は、好みの月日から1年を自由に決められますので、比較的忙しくない時期を決算月に指定します。会計年度の最後の日を決算日として、帳簿から転記したデータを元に、申告書の書類を作成し、同時に税額の算定をして、根拠となった書類を添付して、2ヶ月末までに税務署に提出します。
帳簿のデータが正しく記載されていないと正しい税額が出せません。ただ、ある程度のミスや税務署との見解の違いはつきものですので、税務調査があった場合に発覚して追徴金が課されることがあります。悪質と判断された場合には重加算税という非常に重いペナルティが付くこともあります。
また、株式会社では帳簿データを元に作られた財務諸表やキャッシュフロー文書を公開する必要があります。財務諸表やキャッシュフロー文書は、会社のお金の流れや、財務的な会社の体力を見るための大切な書類です。会社の株を購入している株主や、就職活動を控えた学生には、大切なデータとなります。数値に違いがあっては、信頼を裏切ることにもなりかねません。
